初心者が学ぶ無人航空機

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実地試験とは?審査科目・合否基準・免除条件を整理

ソラタ

「実地試験って何をするの?学科に合格したら自動的に受けられるの?」実地試験の科目と流れを整理します。

この記事の要点

実地試験は指定試験機関が実施する飛行技能の審査。審査科目は飛行前点検・口頭試問・飛行実技(基本・応用)で構成される。

登録講習機関の修了審査に合格した場合は実地試験が免除される。実地試験の会場は指定試験機関(ClassNK)が設ける試験場。

技能証明を取得するには、学科試験に加えて実地試験への合格(または修了審査による免除)が必要です。実地試験では実際に機体を操縦し、安全な飛行技能を持っているかを審査されます。

この記事では、実地試験の概要・審査科目・一等と二等の違い・合否基準の考え方・修了審査による免除制度について整理します。

ザックリ言うと、実地試験は「実際に飛ばして技術を見せる試験」で、自動車教習所の最後の卒業検定に当たるようなものです。スクール(登録講習機関)で修了審査を受ければ、この本番検定を免除してもらえます。

実地試験の概要

実地試験は、指定試験機関(一般財団法人日本海事協会 ClassNK)が設ける試験場で実施されます。試験の目的は、受験者が安全に無人航空機を操縦するために必要な飛行技能を持っているかを確認することです。

実地試験は学科試験とは別に行われ、学科試験に合格した後に受験するのが一般的な流れです。

主な審査項目

実地試験の審査は大きく4つのパートで構成されています。

飛行前点検

機体・バッテリー・プロペラの状態確認、飛行環境の安全確認を行います。点検手順の省略は厳しく見られるため、確実な実施が求められます。

口頭試問

法令知識・安全知識・緊急時対応に関して口頭で確認されます。学科試験で学ぶ法令知識もここで問われます。

基本飛行

ホバリング・前後左右の移動・上昇・下降・旋回など基本的な操縦技術を審査します。

応用飛行

八の字飛行など、より高度な操縦技術を確認します。飛行前点検から始まる一連の流れを通じて、操縦者としての総合的な技能が評価されます。

一等・二等の違い

一等と二等では、審査の難易度・内容が異なります。

区分審査レベル・特徴
一等実地試験より高度な飛行技能・より幅広い知識が求められる(カテゴリーⅢ対応)
二等実地試験標準的な飛行技能の確認(カテゴリーⅡまで対応)

一等はカテゴリーⅢ飛行(第三者上空飛行)に対応する資格であるため、より高い技能水準が求められます。詳細な審査内容・基準は指定試験機関・国土交通省の最新情報でご確認ください。

合否基準の考え方

実地試験の合否は、各審査パートで求められる水準を満たしているかどうかで判断されます。特定の操作に重大なミスがあった場合は不合格になるケースもあります。

飛行前点検の省略や安全確認の不備は厳しく見られるため、手順を確実に実行することが重要です。

合否の詳細基準については、指定試験機関・国土交通省の最新情報でご確認ください。

修了審査による免除制度

登録講習機関の修了審査に合格した場合は、実地試験が免除されます。この免除制度を利用することで、指定試験機関の試験場での審査を受けずに技能証明の申請手続きに進むことができます。

ただし、学科試験は免除されません。修了審査ルートを利用した場合でも、学科試験は必ず指定試験機関(CBT方式)で受験する必要があります。

実地試験の免除制度(登録講習機関の修了審査による免除)については、無人航空機の飛行の安全に関する教則(下図)で確認できます。

技能証明の交付手続き(指定試験機関での実地試験)(国土交通省 無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版 p.28):登録講習機関修了者は実地試験免除可
出所:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版」(2026年2月)p.28 技能証明の取得ルート:指定試験機関での実地試験を受験するルートと、登録講習機関の修了審査に合格することで実地試験が免除されるルートがある。学科試験は両ルートとも指定試験機関での受験が必要。

学科試験で混同しやすいポイント

「実地試験=口頭試問のみ」と誤解するケースがあります。実地試験は口頭試問だけでなく、飛行前点検・基本飛行・応用飛行を含む総合的な審査です。

また「修了審査で学科試験も免除される」という誤りもよく見られます。免除されるのは実地試験のみです。

混同しやすい用語

実地試験:指定試験機関が実施。飛行前点検・口頭試問・基本飛行・応用飛行を含む。

修了審査合格で免除可能。

修了審査:登録講習機関が実施。合格すると実地試験が免除される。

学科試験の免除はない。

学科試験対策|管理人の一言

実地試験の審査パート(飛行前点検・口頭試問・基本飛行・応用飛行)は4つセットで覚えましょう。「実地試験で何が審査されるか」という問いに、飛行前点検が含まれることを忘れがちです。

点検手順の省略は現場でも試験でも厳禁です。修了審査との関係(実地試験のみ免除・学科試験は免除なし)もセットで確認してください。

一問一答

Q1. 実地試験を実施する機関はどこか?

A1. 指定試験機関(一般財団法人日本海事協会 ClassNK)。

Q2. 登録講習機関の修了審査に合格すると、実地試験はどうなるか?

A2. 実地試験が免除される(学科試験は免除されない)。

Q3. 実地試験の審査パートを4つ挙げよ。

A3. 飛行前点検、口頭試問、基本飛行、応用飛行。

まとめ

実地試験は指定試験機関が実施する飛行技能の審査で、飛行前点検・口頭試問・基本飛行・応用飛行の4パートで構成されます。登録講習機関の修了審査に合格すると実地試験は免除されますが、学科試験は免除されません。

詳細な審査内容・基準については指定試験機関・国土交通省の最新情報でご確認ください。

関連記事:登録講習機関と修了審査の詳細 指定試験機関と登録講習機関の違い 機体認証と技能証明の概要

参考資料

・航空法(昭和27年法律第231号)第11章

・無人航空機の飛行の安全に関する教則(国土交通省 第4版)

・国土交通省 無人航空機操縦者技能証明等

この記事を書いた人

ソラタ

30代。二等無人航空機操縦士の技能証明取得を目指して勉強中。学科試験で詰まったポイントを整理してお伝えします。