初心者が学ぶ無人航空機

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ドローン空撮とドローン測量の違いは?目的・成果物・精度で整理

ソラタ

私が一番時間をかけて整理したところです。「ドローン空撮とドローン測量の違いは?」ここ、意外と説明が少なくて困りました。

この記事の要点

ドローン空撮は「映像・写真として記録する」ことが目的で、精度よりも画質・構図・演出が重視されます。ドローン測量は「正確な座標・形状・寸法を計測する」ことが目的で、精度確保のための機材・処理が必要です。

同じドローンで撮影しても、「空撮した写真」と「測量した写真」は使用目的・成果物・精度管理の方法が根本的に異なります。

「ドローンで空撮している」と「ドローンで測量している」は、外見は似ていますが目的・成果物・求められる精度が大きく異なります。この違いを整理します。

ザックリ言うと、「きれいに撮る」のが空撮、「正確に測る」のが測量。同じドローンを使っても目的と求められる精度がまったく違います。

ドローン空撮とは

ドローン空撮は、建物・イベント・映像作品・不動産PRなどを目的として、ドローンで写真・動画を撮影することです。成果物は「見て理解・鑑賞するための映像・写真」であり、正確な座標や数値精度は求められません。

映像クリエイター・報道・不動産業者・農業(生育状況の確認)など幅広い分野で活用されています。

ドローン測量とは

ドローン測量は、建設・土木・インフラ管理などを目的として、ドローンで取得したデータから正確な座標・面積・体積・地形モデルを生成することです。成果物は「計測・分析・設計に使えるデータ」であり、数cm精度の絶対座標が求められます。

SfM処理・GCP設置・RTK/PPK補正などの精度管理プロセスが必要です。

空撮と測量の違い

項目ドローン空撮ドローン測量
目的映像・写真として記録・表現正確な座標・形状・寸法の計測
成果物写真・動画(JPEG・MP4等)点群・オルソ画像・DEM・3Dモデル
精度問わない(画質・構図が重要)数cm精度が必要な場合が多い
GCPの必要性通常不要必要(精度に応じて)
飛行計画柔軟(被写体・構図優先)系統的(グリッド飛行・重複率管理)
法令航空法等の飛行ルールを遵守航空法+測量法の遵守が必要な場合

ドローン測量(写真測量)での系統的な飛行計画と精度管理の仕組みは、教則第4版(下図)でも示されています。

自動操縦と空中写真測量(国土交通省 無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版 p.59):ドローン空撮と測量では目的・成果物・必要精度が異なる
出所:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版」(2026年2月)p.59 ドローン空撮と測量の違い:空撮は画像を目的とするのに対し、測量(写真測量)は位置情報を持つ計測データ(点群・オルソ画像・DEM)の取得が目的。測量では飛行経路・撮影間隔・オーバーラップ率・GCPの設置等が精度管理に重要であり、航空法上も目的に応じた許可・承認の取得が必要となる。

公共測量としてのドローン測量

国土地理院が定める「公共測量作業規程の準則」に基づいて実施するドローン測量は、公共測量として成果を使用することができます。この場合、機材・飛行計画・精度管理・成果品の仕様が詳細に定められています。

「空撮しただけのデータ」を公共測量の成果として使用することはできません。測量法に基づく適切な手続きと精度管理が必要です。

測量業務に必要な資格・登録

他者の依頼を受けて報酬を得て測量業務を行う場合、測量法に基づく「測量業者の登録」が必要です。また、公共測量では測量士・測量士補の資格が求められる作業があります。

ドローン操縦者であっても、測量業務として実施する場合はこれらの規制に注意が必要です。

学科試験で押さえるポイント

空撮は「記録・表現」、測量は「計測・精度が必要」という区別が基本です。同じドローンを使っていても、測量として使う場合は測量法の適用を受ける可能性があることも覚えておきましょう。

混同しやすい用語

ドローン空撮:映像・写真を記録することが目的。精度管理は不要で航空法等の飛行ルールを守れば実施可能。

ドローン測量:正確な座標・寸法を計測することが目的。精度管理(GCP・RTK/PPK)と場合によって測量法の遵守が必要。

公共測量:国土地理院の基準に基づいて実施する測量。測量業者登録や測量士資格が必要な場合がある。

測量法:測量業務の資格・登録・基準を定めた法律。ドローン測量も適用対象になる場合がある。

学科試験対策|管理人の一言

「空撮=記録・表現目的」「測量=計測・精度が必要」という対比が核心です。測量業務として実施する場合は航空法に加えて測量法の規制も関わる点を押さえておきましょう。

一問一答

Q1. ドローン空撮とドローン測量の最も根本的な違いは何か。

A1. 目的の違い。空撮は映像・写真として記録・表現することが目的、測量は正確な座標・形状・寸法を計測することが目的。

Q2. ドローン測量でGCPが必要な理由は何か。

A2. 生成した点群・オルソ画像を絶対座標に合わせて精度を確保するため。空撮では通常不要。

Q3. 他者の依頼を受けて報酬を得てドローン測量を行う場合、航空法以外に注意が必要な法令は何か。

A3. 測量法(測量業者の登録・測量士資格が必要な場合がある)。

まとめ

ドローン空撮は映像・写真を記録することが目的であり、精度管理は不要です。ドローン測量は正確な座標・形状を計測することが目的であり、GCP・RTK/PPKによる精度管理と、場合によっては測量法への対応が必要です。

同じドローンを使っていても、目的・成果物・法令の適用が大きく異なります。

関連記事:ドローン測量とは? オルソ画像とは? RTKとPPKの違いは?

参考資料

・測量法(昭和24年法律第188号)

・i-Construction(国土交通省)

・無人航空機の飛行の安全に関する教則(国土交通省 第4版)

この記事を書いた人

ソラタ

30代。二等無人航空機操縦士の技能証明取得を目指して勉強中。学科試験で詰まったポイントを整理してお伝えします。